地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子第1話のあらすじ&感想

石原さとみ出演ということで今クール一番楽しみにしていたドラマが始まりました。

出だしの掴みはOK。景凡社の面接にお洒落な服装で颯爽と歩く河野悦子(石原さとみ)とそれを見た受付女子の反応が○。面接ではいかに自分が景凡社に入りたいのかをアピールしまくってて気持ちよかった。何もない田舎で育った悦子にとって、景凡社の女性誌編集部に就職することは夢であり、この会社以外は一切就職する気はなく7度目の面接だった。

面接は「こりゃだめだ」「もう時間だから帰って」って感じだったが、最後悦子が面接官の1人で校閲部部長の茸原渚音(岸谷五朗)のネクタイピンに違和感を感じ質問し、面接終了後、疑問をそのままにせずわざわざ店に足を運んで確認しに行ったのを茸原が評価し採用されることになった。そこまで見ていたのは驚いたが、面接官としては理想的か。そういう部分に興味がある茸原ならではの探究心?

初出勤

「採用です」と電話が来たときの感極まった本当に嬉しそうな石原さとみの演技が良かった。「お早うございます!」「今日からよろしくお願いします!」と受付の2人に握手を求める悦子。しかし、意気揚々と出社してみると憧れの編集部ではなく校閲部に配属され、がっかりした悦子だったが「仕事ぶりが認められれば希望の部署に移れることもあります」「未来へ続く扉は1つじゃありませんよ」と言われ頑張ってみることに。

まずは校閲の基本を教わる悦子。質問はありますかと問われ「その服どこで買ったんですか?」と藤岩りおん(江口のり子)に質問して不快にさせてしまう。

米岡光男(和田正人)が校閲の仕事をするのに模型まで作ることに感心していると貝塚八郎(青木崇高)がやってきて米岡を叱りつけ、模型も壊してしまう。カチンと来た悦子は「謝ったらどうですか?人の物を壊しておいてごめん1つ言わずに帰るとか人としてどうかしているんじゃないですか?」と食ってかかる。

「誰だ、お前」
「初対面の人にお前呼ばわりすんなよ」
「何だと」「茸原さん、何なんですか?この失礼な女」
「あんなのほうが100倍失礼でしょ、このタコ!」

貝塚は文芸編集部の売れっ子編集者という設定で校閲部を見下しているという設定であり、「ほんとヒマだな、さすが校閲部」みたいに小バカにしていたので言葉が汚いとはいえ、悦子の反撃は痛快だった。

悦子の部屋で

尾登代子(本田翼)と今井セシル(足立梨花)の3人で飲むことに。登代子がファッション誌Lassyの編集者になっていたことが気にくわない悦子はからみまくる。泣きながら「いつかはLassyの編集者になってやる!」と誓う悦子だった。

モデル探し

登代子はイケメンモデルを探していて折原幸人(菅田将暉)に目をつける。大学で彼を見つけ出し「モデルに興味ない?」と誘ってみるが作家志望だったので名刺だけ渡してあっさりと引き下がる。この時のやり時は少し引っかかった。なんかすごく失礼な口調・態度だったし、やる気なさそうな仕事ぶりだったので。やる気満々の悦子とそれが感じられない登代子。折原との関係でも一波乱ありそう。

本郷大作

貝塚が持ってきた本郷大作(鹿賀丈史)の作品の校閲をすることになった悦子。毎回100万部以上売り上げるという本郷の仕事で成功すればファッション誌に行けると思い夜遅くまで会社に居残りでハードワーク。自信満々だったが「大先生にダメ出しするとは何様だ」みたいな感じで貝塚に怒られる。「謝りに行くから一緒に来い」とバーで飲んでいる本郷の元へ。

しかし「こんなおもしろい校閲は初めてだ」と気に入られてた悦子。「どうよ?フフン」みたいな石原さとみの表情が◎。気をよくしてシャンパンを飲み、意気投合する。

大失態

「立日橋」を「立田橋」と間違えて記述されていることに疑問を持った悦子は現地に赴き調査することに。その際に本郷の家族の写真を見つけ奥さんに会いにいってしまう。それを知った本郷が「プライバシーにまで踏み込むのは校閲の仕事じゃない。もう金輪際景凡社では本を出さない」と激怒してしまう。「もう俺たち2人は首だ」と貝塚。その夜、欲しがってたエディターズバッグをおでん屋のみんなからサプライズプレゼントされるも落ち込んでいた悦子。

ハッピーエンド

「謝りに行くので会わせて下さい」と貝塚に頼み込み、立日橋が見える河原の土手で待つ本郷に会いに行くと、「私には20年間会ってない息子がいてね。その子が立田橋、立田橋と言うんだ。その子へのメッセージのつもりで書いたんだ」と理由を知る。そして奥さんに会いにいったことも告げられ感謝された。自分のほうから会いに行くのは意地が張っていてできなかったがずっと「きっかけ」を待っていたのだと。

初仕事はたいていうまくいかないもんだし、しかもほとんど素人なんで大失敗しても茸原さんが助けてくれ何とかなるだろうと思っていたら「めでたしめでたし」という結果で楽しい気分で終わってひとまず良かった。

折原幸人

折原幸人と道でぶつかり一目惚れしてしまった悦子。前々から立ち退きを迫られていたが金がなくて引っ越せなかった幸人に「うちに来る?」と同棲めいたことを切り出した登代子。

初回は校閲の仕事の話ばかりでしたが最後にドカンと恋の話を盛り込んできました。前枠の『家売るオンナ』はあまり恋バナがなかったので今作はちょっと期待しています。